The Rakugo Companion

落語という話芸について

書道の筆と硯、白い和紙の静物
The Rakugo Companion(ザ・落語コンパニオン)は、日本の伝統話芸である「落語」と、その周辺の舞台芸術を紹介する独立系の情報サイトです。特定の演者・団体とは一切関係のない、資料・入門を目的とした編集メディアです。

このページでは、日本語で落語という芸の基本をやさしくご案内します。

落語とは

落語は、一人の演者が高座に座り、扇子(せんす)と手ぬぐいだけを小道具に、登場人物すべてを演じ分けながら滑稽な物語を語る話芸です。物語の最後に用意された「落ち(サゲ)」——気の利いた結末——が、この芸の名の由来です。

大掛かりな舞台装置も衣装替えもありません。着物姿の演者が、声と仕草と間(ま)だけで、長屋の住人や商人、幽霊までも観客の想像の中に立ち上がらせます。落語はしばしば「想像の劇場」と呼ばれます。

二つの小道具

落語家が高座に持ち込むのは、扇子手ぬぐいのわずか二つだけです。扇子は箸にも筆にも、煙管(きせる)にも刀にもなり、手ぬぐいは手紙や財布、本に見立てられます。少ない道具で無限を表す——その見立ての妙こそ落語の醍醐味です。

話の構成

一席は多くの場合、まくら・本題・落ちの三部で構成されます。まくらは導入の雑談で、客席の空気を確かめ、これから語る噺に必要な予備知識をそっと仕込みます。続く本題で物語が語られ、最後の落ちで鮮やかに締めくくられます。

受け継がれる芸

落語は江戸時代以来、およそ四百年にわたり口伝で受け継がれてきました。師匠から弟子へ、台本ではなく息づかいや間ごと伝えられる稽古の伝統が、この生きた芸を今日まで支えています。江戸落語と上方落語という二つの流れがあり、それぞれ独自の味わいを持っています。

英語による落語も広まり、日本の笑いと文化を世界の観客へ橋渡ししています。詳しくは英語のページ「English Rakugo」もご覧ください。

Further reading

日本の文化政策については 文化庁.